敷地内でカラスが死んだら。芝参道ガトーの場合

10月の終わり。この場所がいつまで使えるか、タイミングを計っていた。
明日に控えた自主映画への場所提供のため、清掃管理にやって来た。
落葉の上に、見慣れぬ黒い物体を発見。カラスが仰向けに落ちていた。
春先に巣作りで運んできた色とりどりのワイヤーハンガーだけが残った。

ここ芝参道ガトーで、見た光景。
初夏にはミツバチが大量死し、真夏にはゴキブリが生まれては干からびた。
梅雨時から育てたウツボカズラは、目を見張る生育のあとで、そっと枯れた。
3年分の蜂蜜を蓄えてきたミツバチは、スズメバチが出現すると巣を捨てた。
夏の木陰を作った柿の木は、青くて固い実を落とし、一つも結実しなかった。

カラスの死に場所になったここで撮る映画、そのタイトルは「犬の死に場所」。
なんだか符合することが多すぎて、その映画を撮るのにふさわしいと思った。
制作の部田さんに電話してみた。「明日、カラスの死んでいる映像、必要?」

ひとまず、死んだカラスをそーっと塀の端に寝かせ、軽く落葉を乗せてみた。
そこで、正しい処理の方法に辿りつくまでの思考。
@穴を掘って埋葬。
A燃えるごみで処理。イヤ、なんか違う。
B保健所に連絡。
C区役所に連絡

さて皆さまも、こんなときちょっと悩まないだろうか。
港区の場合、敷地内の動物死体は、25kgまで1体2600円で区が収集して
専門業者に引き渡される。道路上の動物死体処理も同じ窓口で対応可とか。
ちなみに当のカラスは、黒いゴミ袋に入れられ無料で引取られていきました。
みなと清掃事務所 03-3450-8025 ※詳細は各自治体にお問合せください。
(2010.10.29-30 企画者調べ)

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