「犬の死に場所」
監督・脚本:伊藤学/撮影:矢作康在/制作:部田雄仁
[撮影日時] 10/30 8:00-19:00(非公開)

[あらすじ]
一人で過ごす時間が多い少女は、空想で自分を保っている。仕事を持つ母親は、ほとんど家にいない。寂しさを埋めるためにペットをねだる少女は、ある日、廃ビルで瀕死の男に出会い、次第に擬似ペットを扱うような感覚に陥っていく。少女が風邪で寝込んだ数日間、男の容態が悪化し・・・・。少女が空想と現実に線引きすることを学び、世の中と向き合っていく成長物語。

[リポート]
全4日間の撮影工程のうち、芝参道ガトーが受持つ撮影はシーンは、少女が瀕死の男と出会い、ペットごっこにより男の容体悪化を招くところまで。廃屋の情景や小道具には、もともとこの場所にあった物たちが、不自然でなく生かされた。この日接近した台風14号は、室内の至る所で雨漏りを誘発し、じわじわと床を水浸しにした。終始雨音に包まれた1日、役者の濡れた体から白い湯気が出るほど冷え込む中、現実と役の両方で物語を見た気がした。大事な人を失うことにまだ直面したことがないであろう幼い少女が、役の上で何がしか乗越えようとするさまに、誰も手を貸すわけにいかない場面。終始穏やかでいた伊藤監督と見守るスタッフが印象的だった。皆さま、お疲れさ までした。(コメント/管理者)

対象写真








当サイト内全ての記事、写真、画像の転載・引用を禁じます。
自身が撮影した「九段下テラス」内観写真を掲載するときは必ずメールにてご連絡ください。
取材、その他のお問合せはこちらからお願いします。

2007 Ryouiki tansa Deseign