人間国宝 一龍斎貞水×国重要文化財 旧塔明寺本堂
日時: 2010.09.23(木・祝) 開場18:00 開演18:30
会場: 三溪園 旧塔明寺本堂
前座: 一龍斎貞鏡 那須の与一『扇の的』 (10分)
出演: 人間国宝 一龍斎貞水 (60分)
演目: 三遊亭円朝作 『江島屋怪談』 当日決定。
天気: 雨。朝からしとしと降り、夕方には土砂降り。

[あらすじ]
地方行商中に大雪で道に迷い、粗末な家に一夜の宿を願い出た、芝日陰町の古着屋「江島屋」の番頭金兵衛。この夜、女主から見聞きした出来事が、後に江戸に戻った己が身を操られて成す復讐話に全て繋がっている、というこわーい話。

金兵衛の留守中のこと、江戸見物の客に粗悪品を高値で売って儲けていた江島屋。女主は女手一つで育てた娘の急な花嫁衣裳にと古着を買う。それが火事の土蔵から運び出した、ショウが抜けた着物を糊で固めた粗悪品とはつゆ知らず。婚礼の日、花嫁道中打たれた強い雨で糊がとけ、娘お里の着物は腰から下がちぎれてとれてしまう。心無い列席者に笑い者にされ、お里は恥ずかしさのあまり、利根 川に身を投げて死んでしまう。柳の枝に恨みの方袖を残して。女主はそれから飲まず食わずで白髪にやせ衰えるまで、お里の残した方袖をちぎっては囲炉裏の火にくべ、火箸で「め」と書いては、ひどい目に遭わせた店に呪いをかける。その店の名を聞かされた金兵衛は、恐ろしくなって江戸に逃げ帰る。月日は流れ、店主に儲け話の算段で呼び出された金兵衛。この日お里の命日、激しい通り雨の過ぎ去った後に、江島屋への復讐は現実のものとなる。

「死んで恨みの涙雨」・・・この世に恨みや未練を残したまま漂っている成仏できない魂が、真っ暗闇を彷徨い、時々泣くのだという。。。(続きは、ホンモノの高座でお楽しみください。恐いです。)

対象写真





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